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待機する人。待機させる人。

待機児童への声が多い。

 

自分の子供が生まれたが、通わせる保育園がない人。

自分の関係者に保育園が必要ない人。

保育園を作るための土地がない行政。

しょうがなく、作ったばかりの公園の一部を保育園にする案(確定版)。

保育園を作る説明会。

反対する人の意見

・公園がなくなる

・ほかに場所ある

・うるさい

・地価が下がる

・送迎渋滞

・保育園あるところで働くべき

・迷惑料

 

必要な人の意見

・公園が最有力候補

・公園の一部

・その地域でしか働けない

・子供は国の未来だ

 

どの意見にも一理くらいずつある。

どっちも被害者だが、同時にどっちも図々しい。

 

問題は保育園をたてるかどうかではない。

日本が一極集中しすぎていることに問題がある。

中央が便利すぎるのだ。

 

人が多い

→職、票が集まる

→求人、地域に有利な政策

→人が集中する

 

電車だ新幹線だと言っても、

本当に便利なのは中央だ。

中央の人の何割が、田舎の不便さで生きられるかは不明だが、

人は職や便利さを求めて中央へ集まる。

人が中央にいるから、企業が集まり、有利な政治が行われる。

さらに職と便利さを求めて中央に人が集まる。

 

人が順調に集まっていった結果、

たまたま保育園が足りなくなった。

老人ホームでも小学校でもスーパーでもコンビニでも、

駅でも図書館でも裁判所でもでも公園でも病院でもない。

 

可能性としては、小学校や中学校が足りなくなることも考えられるが、

人を補充して教室を開けば少々は無理がきくのか、学区が広くとれるのか。

 

老人ホームもスーパーも病院も、大抵のものは

儲かるから誰かが建てる。狭い土地を買い取ってでも建てる。割に合う限り。

 

保育園は儲からないのだ。

だから、役所のようなところが建てるしかない。

同じようなことはごみ処理施設にも言える。

 

ごみを処理して儲かるような仕組みがないように、

子供を育てて直接的に儲かる仕組みはない。

 

企業が自分の区にいることは有利だ。それだけ税収があがる。

企業誘致のためにあらゆる策を講じてもよい。儲かるから。

だが、そこに勤めている人の子供の事情など知ったことではないのだ。

その子供がいなくたって、外で育った労働者がまた来てくれるから。

今その子供を育てている人も外から来たのだ。

 

一方地方では、

子供が減っている。

職がないから、中央へ行くしかないのだ。

子供の場所はあるが、親の場所がない。

 

企業が地方でいることのメリットを

政治や行政が無理にでも作らなければ、

このねじれは解消されない。

働く人は子育てをせず、子育てをする人は働かない

という図式に異議がなければ、そういう方法もあるかもしれない。

働く人の遺伝子は残らないが。

 

 

もう一度待機する人と待機するのに賛成な人の意見に戻ると

・保育園ができると今までの便利さが減る。

→人口の過密度に対する保育園の程度が足りていない。

たまたま先に住んでいたというだけで、「その場所の便利さを

減らされるのはまっぴらだ。」というなら、他の場所に住めばいい。

過密度に対する不便さが付きまとうことを理解すべし。

地方の人は、過疎過ぎて不便だから中央に移動するのだ。

迷惑料など言語道断だ、

あんたより先に住んでた人は、あんたが増えたことによって

不便になったのだ、その迷惑料はちゃんと払ったのか、

あんたより後に住む人は、あんたがいることによって

不便なのだ、その迷惑料はちゃんと払えるのか。

お互い様だ。

 

・保育園のあるところで働くべき。

→誰もが保育園の近くで働けるわけではない。

そんなに都合よく就職先があるのならば苦労はしない。

やっとこ就職を見つけた先にたまたま保育園がなかったのだ。

職はある(税収はある)けど、保育園を作らない区政に問題がある。

もし、区が保育園を作るというのに反対するのは、

ごみ処理場を作るのに反対することや、

役所消防署警察署あらゆる公的な施設を建てるのに反対することに近い。

(働く人と育てる人が一致しなくてもよいならこの限りではない)

 

・子供は国の宝だ(だから何よりも尊いのだ)

公園を利用できることより、区の税金より、地域住民にかかる迷惑より、

(自分がその就職先しか選べなかったことによって、)

うちの子が保育園に通えないのはおかしい。大変さを理解するべし。

確かに子は尊い、

誰の子でもある程度尊い。

親が働きもせず、税も納めず、愛も注がず育てるような子でない限りは、

子には罪はないが、何の価値もない親から生まれる子に対しても、

公正平等に豪族のご子息と同様の保育、教育をすべし。とはいかないのだ。

一生懸命働いているお父さんお母さんの子供こそ尊い。

 

やれ子育て支援よこせ、子供手当よこせ。足りん。

という声は無視していい。どうせ酒かたばこかギャンブルか

どうでもいいギャンブルに消えるのだ。

 

一生懸命働いているお父さんお母さんがほしいのは金ではない

時間なのだ。

家政婦雇えとか、ばーちゃんに見てもらえという声もあるかもしれないが、

その効率の悪さや独善性の欠点を補うための公的な保育施設のはずだ。

 

親が権利として訴えるような施設ではなくて、

働いてくれてありがとうと区が差し出すような施設であるべきだ。

 

 

過密したせいで被る害が、たまたま誰かに集中していて、

その害が分散することをイヤイヤと言っているのだ。

 

マジョリティがマイノリティを圧迫している。

 

そもそも過密する原因を作っているのは、

中央に有利な政治とそれを支持した中央の有権者だ。

 

これまたマジョリティがマイノリティを圧迫している。

民主主義の弊害のようなものだ。